病気の予防に重要|犬と猫の体重管理について
ご家庭の犬や猫についついおやつをあげすぎてしまい、気づいたら丸い体型になってしまったという経験をお持ちの飼い主さんは多いかと思います。
私たち人間と同様に、犬や猫でも体重管理は非常に重要です。
適切な体重を維持していれば、発症を予防できる病気もあります。
今回は体重管理に悩まないで済むように、日ごろの対策やご自宅でのチェック方法などをまとめました。
目次
肥満の危険性
犬や猫の肥満は、心臓や関節の病気、糖尿病など、様々な病気が起こるリスクを高めたり、今かかっている病気を悪化させたりすることがわかっています。
ある研究では、太っている犬では関節などの運動器疾患のリスクが標準的な体重の犬にくらべて2.7倍に、心臓病のリスクが4.3倍になったことが報告されています。
さらに猫でも同様に、糖尿病のリスクは3.9倍に、関節の病気のリスクは4.9倍にもなることが知られています。
対策
・食事
成長期の動物ではより多くのフードが必要な一方で、高齢になると代謝が落ちるので、同じ量・同じ種類のフードを与え続けるのではなく、犬や猫のライフステージによって適切なものを選びましょう。
特に避妊・去勢手術後は太りやすいので、1日にあげるフードの量をしっかりと決め、おやつはその中の10%以内にとどめるとよいでしょう。
・運動、環境整備
肥満を防ぐには、筋肉量を維持することがポイントです。
犬では定期的にお散歩へ連れていって運動させましょう。
室内飼いの猫では、家の中で体を動かせるようにキャットタワーなどを設置するとよいでしょう。
お家でできるチェック方法
犬や猫は同じ品種でも個体差があるため、一概に〇kgを超えたから肥満とはいえません。
そのためご自宅では、ボディコンディションスコア(BCS)という数値を用いて、犬や猫が肥満かどうかを判断できます。
BCSの調べ方
BCSの調べ方は、3つのポイントがあります。
①胸の横のあばら骨(肋骨)が軽く触れる程度か
②腰の骨盤などの骨が軽く触れる程度か
③下半身にくびれがあるか
ただし、BCSを見極めるにはある程度の慣れが必要ですので、まずは動物病院で現状のBCSや適正体重、判断する基準などをお尋ねいただいた方がよいでしょう。
適正体重がわかれば、ご自宅で定期的に体重を測定し、その増減を確認して肥満の傾向をつかむことができます。
困ったときには動物病院へ
なかなか犬や猫が体重計に乗ってくれない、BCSがうまく判断できないなど、ご自宅での体重管理に不安を覚えている飼い主さんがいらっしゃいましたら、まずは動物病院までご来院ください。
それぞれの動物に合った体重管理プランをご提案させていただきます。
豊田市で動物病院をお探しの方はダイゴペットクリニックへお越しください。(岡崎市、日進市、名古屋市名東区にも分院があります。)
※記事作成当時のエビデンスに基づくもので最新のものと異なる可能性があります。