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DAIGO PET CLINIC

猫の甲状腺機能亢進症について

高齢の猫では様々な病気が起こります。今回は猫の甲状腺機能亢進症(こうじょうせんきのうこうしんしょう)についてお話します。

甲状腺機能亢進症とは、甲状腺と呼ばれる内分泌器官の病気で、痩せていても食欲があり、活発に活動することが特徴的です。
一見すると病気とは思えないので見逃しがちですが、早期に発見し適切な治療を施せば、病気の進行をコントロールすることもできます。
まずは正しい知識を身につけましょう。

原因・症状

10歳以上の猫の約10%が甲状腺機能亢進症ともいわれていて、高齢の猫でよく見られる病気です。
甲状腺機能亢進症は、甲状腺が大きくなることで病気が進行し、実際の症状として確認できます。
その原因は明らかになっていませんが、食事や環境といった要素が関係していることが考えられています。

典型的な症状として、食欲の増加(約50%程度)体重の減少(特に筋肉量の低下)がみられます。その他には、嘔吐や活動性の増加といった症状も現れます。

診断・治療

甲状腺機能亢進症かどうかを判断するためには、身体検査、血液検査、ホルモン検査が重要です。
まずは実際に猫を触って、甲状腺が腫れていないかを確認します。
甲状腺は首の部分にあり、大きく腫れていればゴロゴロとしたものが触診できます

また、血液検査でも複数の項目で異常を示すことがあります。
身体検査や血液検査で甲状腺機能亢進症が疑われたら、ホルモン検査に進みます。ホルモン検査では一般的に、T4と呼ばれる項目などを測ります。甲状腺機能亢進症の猫の90~95%でT4値が上昇しているため、とても重要です。
その他には、超音波検査を併用することもあります。

甲状腺機能亢進症の治療には一般的に、薬物療法(抗甲状腺薬)食事療法(ヨウ素制限食)外科手術といった3つの選択肢があります。それぞれの治療に一長一短があるので、まずは獣医師とご相談のうえ、方針を定めましょう。

日常での注意事項

甲状腺機能亢進症に特徴的な症状がみられたら、すぐに動物病院を受診しましょう。また、高齢の猫では気づかないうちに病気が進行している可能性もあるため、健康診断による定期的な来院もお勧めします。

 

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※記事作成当時のエビデンスに基づくもので最新のものと異なる可能性があります。