犬と猫の目やにについて│思わぬ病気が隠れていることも
朝起きたときに犬や猫の目についている様子をみたことがある飼い主さんも多いのではないでしょうか。
目やにとは、結膜や角膜上皮から分泌されているムチンを主成分とする粘液に、涙、血管から漏れた血液細胞、まぶたからの老廃物、ほこりなどが混じったものでできていています。
目やには健康な犬や猫でも発生しますが、ときには思わぬ病気が隠れていることもあります。
今回は、目やにを伴う病気の概要をご説明するとともに、その予防法やご自宅でできる対処法についてもお伝えします。
目次
目やにに隠れている病気
・感染性結膜炎
感染性結膜炎は、主に細菌やウイルスの感染によって引き起こされ、目やにだけでなく、目が充血し、涙の量が増えるといった症状が出ることがあります。
細菌やウイルスによる感染に伴う結膜炎では、目やには黄色や緑色を帯びることがあります。
これは感染が進行し、膿が混じったためです
また、猫で鼻水やくしゃみなどが同時にみられた場合は、いわゆる猫風邪(猫クラミジア、猫カリシウイルス、あるいは猫ヘルペスウイルスの感染)が疑われます。
これらの病原体に対しては混合ワクチンがあるため、定期的なワクチン接種での予防がとても有効です。
基本的に治療は、抗生物質や炎症を抑える薬を使用して行います。
・角膜炎
角膜炎とは、ケンカなどによって角膜に傷がつき、炎症が起こった状態のことを言います。
結膜炎に関連して起こることも多く、症状も非常に似ています。
角膜炎による目やには、通常は黄色や緑色ではなく、透明で液体のようなものです。
ただし、角膜炎が重症化して細菌感染が進行すると、目やにに色がつくことがあります。
・眼瞼内反症
眼瞼内反症とは眼瞼(がんけん)と呼ばれるまぶたの一部が内側に巻き込まれ、まつ毛が目に当たる状態を指します。
眼瞼内反症は生まれつき発症していることが多く、まつ毛が目に当たってしまう状態を改善するためには、定期的にまつ毛を抜くか、根本的に治す場合であれば手術が必要です。
眼瞼内反症の場合、目やにの色に特徴的な変化はありません。
しかし、まつ毛が目に当たって炎症が起こるため、炎症性の目やにが見られることがあります。
対処法
目やにがついている場合は、生理食塩水などでガーゼを濡らし、優しくふき取ってあげましょう。
目やにがたまると目が開かなくなることもあるので、早めに対処することが肝心です。
まとめ
目やには健康な犬や猫でも発生しますが、時には思わぬ病気が隠れていることもあります。
目やにが出ている際は、目やにの色を観察していただき血が混じっている場合や、黄色や緑色の目やにがついている場合は、動物病院で診てもらうようにしましょう(健康な状態であれば茶色の目やにが少しついている程度です)。
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