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DAIGO PET CLINIC

動物病院の「セカンドオピニオン」とは?|治療で後悔しないために知っておきたいこと

大切な家族であるペットの検査や治療について、「このまま進めていいのかな?」と不安や迷いを感じることはありませんか?
そんなときに心強い選択肢となるのが、「セカンドオピニオン」です。

少し聞き慣れない言葉かもしれませんが、これは現在のかかりつけの動物病院だけでなく、別の獣医師の意見も聞いてみるという方法です。
診断や治療方針について、より納得したうえで選択できるようにするための大切なステップともいえます。

今回は、動物病院でセカンドオピニオンを受ける際に、飼い主様が知っておきたいポイントをわかりやすくまとめました。

特に愛知県やその近郊にお住まいで、「どこに相談したらいいのかわからない」「本当にこの治療で大丈夫なのか、他の意見も聞いてみたい」そんなお気持ちをお持ちの飼い主様は、ぜひ参考にしてみてください。

セカンドオピニオンとは?

セカンドオピニオンとは、現在通っている動物病院とは別の施設に所属する獣医師に「第2の意見」を求めることを指します。
診断や治療方針について、違う視点からの助言を受けることで、これまで気づかなかった病気が見つかったり、より適した治療法が見つかったりする可能性があります。

つまり、セカンドオピニオンは「検査や治療をよりよいものにする」ことを目的とした、前向きな相談の方法です。
飼い主様とペットにとって納得のいく選択ができるようにするためのものであり、決して主治医への不信感からひそかに受けるものではありません。

むしろ、主治医としっかりコミュニケーションを取りながら行う、オープンな取り組みであることが大切です。
人の医療ではすでに一般的な考え方として定着しており、動物医療の世界でも少しずつ広がりを見せています。

 

こんなときに考えたいセカンドオピニオン

セカンドオピニオンを検討したほうがよい場面は、実はそう珍しくありません。
以下のような状況に心当たりがある場合は、一度他の獣医師の意見を聞いてみることも選択肢のひとつです。

◆ 治療方針がいくつかあるとき
がんの治療や整形外科の手術、慢性的な内科疾患など、複数の治療方法が考えられる場合は、それぞれのメリット・デメリットを比較したうえで選ぶ必要があります。

 

◆ なかなか症状が改善しないとき
通院や投薬を続けているのに、症状が改善しない場合は、別の視点からの診断が役立つことがあります。

 

◆ 重い病名を告げられて戸惑っているとき
 「本当にこの診断で間違いないのかな?」と不安になったときは、冷静な判断をするためにも他の専門家の意見を聞くことで安心できることがあります。

 

◆ 高額な治療や手術を勧められたとき
大きな決断を迫られる場面では、あわてて判断せず、他の選択肢がないかを確認することが大切です。

 

◆ 「このまま様子見でいいのかな」と感じたとき
何となく不安を感じている、という直感も大切なサインです。気になることがある場合は、遠慮せずに別の獣医師に相談してみましょう。

 

セカンドオピニオンを受けるメリット

セカンドオピニオンには、より安心して治療に向き合うための大切なメリットがあります。

・今の治療や他の方法について、改めて確認できます。
・今の治療がペットに合っているか、別の視点から見直せます。
・整形外科や腫瘍科など、専門分野の獣医師の意見が聞けます。
・複数の意見を知ることで気持ちが整理され、「この治療で進めよう」と前向きに決断できるようになります。

 

セカンドオピニオンの受け方

セカンドオピニオンにはたくさんのメリットがありますが、受ける際にはいくつか気をつけておきたいポイントがあります。スムーズに相談を進めるためにも、以下のマナーを意識しておきましょう。

1.主治医にあらかじめ相談しておく
繰り返しになりますが、治医に知らせずに別の動物病院を受診する「転院」と、セカンドオピニオンはまったく別のものです。
転院の場合、最初の病院でどのような診察や治療を受けていたのかがわからないため、同じ検査を再度受けなければならないこともあります。

一方で、セカンドオピニオンでは獣医師同士、そして飼い主様との間での情報共有がとても大切です。
セカンドオピニオンを希望される場合は、まず主治医にその旨を伝えてみてください。
多くの動物病院では、紹介状や検査結果のコピーを用意してくれますので、それを持参すれば、次の病院でもスムーズに相談を進めることができます。

 

2.病歴や質問を事前に整理しておく
セカンドオピニオンを受ける際には、これまでの診察内容や治療経過、ご家庭での様子などを簡単にまとめておくと安心です。
また、「今の治療について疑問に思っていること」「他にどんな治療があるのか知りたいこと」など、聞いておきたいことをあらかじめメモしておくと、限られた診察時間の中で相談がしやすくなります

 

3.診療予約の有無を確認する
セカンドオピニオンの相談は、通常の診察とは異なり事前予約が必要なこともあります。
また、普段通っていない動物病院での受診になるため、診療時間や担当獣医師の確認も含めて、事前にホームページやお電話で問い合わせておくと安心です。

 

ダイゴペットクリニックでのセカンドオピニオン対応

当院では総合病院としての強みを活かし、セカンドオピニオンのご相談も積極的にお受けしています
整形外科・腫瘍科・循環器科・行動診療科・エキゾチックアニマル科など、幅広い診療科を持つ分院があり、各分野に精通した獣医師が在籍しています。そのため、愛知県内だけでなく、県外からもセカンドオピニオンを希望される飼い主様に多くご来院いただいております。

また、当院では複数の獣医師がチームを組み、それぞれの専門的な知見を活かしながら診断・治療にあたる体制を整えています。こうした多角的な視点に基づいた診療により、セカンドオピニオンでより的確なアドバイスや判断を行うことが可能です。

セカンドオピニオンとしてご来院いただく場合でも、普段の診療と変わらず、丁寧で誠実な対応を心がけています。
「今の治療が本当に合っているのか知りたい」「別の治療法があるのか相談したい」など、どんなお悩みでも構いません。どうぞお気軽にご相談ください。

なお、ご来院の際は以下のものをお持ちいただけますと幸いです。
*治療経過に関する資料(診断書、検査結果報告書、明細書など)
*投薬内容に関する資料(処方箋、現在使用中の薬など)

 

まとめ|迷ったときは、もう1つの視点を

セカンドオピニオンは、「もしあのとき、ほかの意見を聞いていたら……」という後悔をしないための、心強い選択肢のひとつです。
治療のことで少しでも不安や迷いがあるときは、まずはかかりつけの先生に相談してみてください。

そのうえで、必要に応じてセカンドオピニオンを検討することで、より納得のいく治療を選ぶことができます。
大切な家族のために、「これでよかった」と心から思える選択ができるよう、じっくり向き合っていきましょう。

 

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※記事作成当時のエビデンスに基づくもので最新のものと異なる可能性があります。