CLINICAL DEPARTMENT

診療科別

DAIGO PET CLINIC

犬・猫の健康診断について

健康診断は、犬・猫が元気に長生きするためにはとても大事な検査です。一方で、なんで検査を受ける必要があるのか、どんな検査をするのか自分が飼っている犬・猫は今どんな状態なのか、よくわからずに不安を感じる飼い主さんも多いかと思います。今回は、健康診断を受けるメリットについてお話ししたうえで、当院での検査項目を紹介します。

健康診断を受けるメリット

健康診断とは、身体の異常を早期に発見し治療するため、そして病気そのものを予防するための検査です。飼い主さんご自身は1年に1回、定期健康診断を受診する方が多いでしょう。これは犬・猫にも当てはまりますが、ロイヤルカナン ジャポンの調査によると、定期健康診断の受診率は犬で52%、猫で34%と、人ほど浸透していませんが、年々受診率は増えてきています。

動物の場合、人と違って言葉を話すことができないため、気づいたときには病気が進行している危険性があります。また、血液検査や追加の検査(X線検査やエコー検査)を行うことで、目に見えない異常に気付く可能性もあります。

当院の健康診断の内容

当院では、ライトコース(問診、身体検査、尿検査、糞便検査、血液検査)、スタンダードコース(ライト+X線検査)、プレミアムコース(スタンダード+エコー検査)の3種類に分けて健康診断を

実施しています。

※各院によって内容が多少変更する場合がございます。詳細は直接お問い合わせください。

―問診―
普段気になる点はないか、前回の診察から変化はないか、飼い主さんに伺います。

―身体検査―
視診・触診で動物の体を観察します。加えて体温、心拍数、呼吸数、体重を測定し、一般状態を把握します。

―尿検査―
尿の性状を調べて、腎臓や尿管、膀胱などの状態を確認します。

―糞便検査―
糞便の性状を調べて、寄生虫の有無や下痢などがないかを調べます。

―血液検査―
血液検査は血球計算(CBC)と生化学検査に分かれます。血球計算では貧血や炎症の有無などを、生化学検査では肝臓や腎臓、消化管などの臓器に異常がないかを調べます。

―X線検査―
X線検査は胸部と腹部に分かれます。胸部では心臓や肺、腹部では肝臓や腎臓、消化管などに問題がないかを確認します。また、骨の異常も見つけだすことができます。

―エコー検査―
エコー検査も胸部と腹部に分かれます。胸部では心臓の動きを、腹部では消化管や肝臓、腎臓などの状態を見ることができます。

健康診断を受けるポイント

健康診断を受ける頻度については、獣医師の考え方、動物の健康状態や年齢にもよりますが、犬・猫が人間の4倍以上のスピードで年を取ることを考えると、年2回の受診が推奨されます。なお健康診断のコースによっては事前予約・健診前絶食が必要となる場合がございます。

当院では今年度も1~2月に冬の健診キャンペーンを予定しております。詳細は後日お知らせいたします。
大切なワンちゃん、ネコちゃんへのプレゼントとして健診を受診される方も多くいらっしゃいます。この機会にいかがでしょうか?

※記事作成当時のエビデンスに基づくもので最新のものと異なる可能性があります。