犬・猫の「去勢手術」について
犬や猫では、望まない妊娠やいくつかの病気・問題行動の発生を防ぐため、オスでは去勢手術を行います。
今回は去勢手術について、当院での取り組みや手術の詳細などをお伝えします。
メリットとデメリットを見比べて、ご家庭の犬・猫との生活をよりよくするためにも、去勢手術の実施を検討してみてください。
目次
手術の内容
去勢手術とは、オスの睾丸を摘出する手術で、左右両方を取り除きます。
その術式には閉鎖式と開放式がありますが、当院では開放式を採用しています。
また、去勢手術を行う時期に関しては当院では生後6~12ヶ月での実施を推奨しています。(時期に関しては様々な意見があります)
メリット・デメリット
メリット
①性ホルモンに関連する病気を予防できます
発情期に盛んに分泌される性ホルモンは、特定の病気につながることもあり、去勢手術によって低減させることができます。
前立腺肥大(特に犬)、精巣腫瘍(特に犬、潜在精巣の場合)、肛門周囲腺腫、会陰ヘルニアといった病気の発生を予防できます。
②発情期の問題行動を抑えることができます
発情期に交配できないストレスの低減や、不安定になりがちな精神の安定を得ることができます。
犬では尿マーキング、放浪行動、マウンティング、一部の攻撃行動、
猫では尿マーキング、猫同士の攻撃行動といった問題行動の改善が期待されます。
ただし、犬では学習による要素も大きいので、一度覚えてしまうと去勢しても改善されない場合もあります。
デメリット
・精巣という臓器が取り除かれることで代謝率が低下するため、術後の肥満は一般的です。
しかし、一日の必要カロリーが約30%減少するといわれていますが、必要に応じて食事の量を手術前から減らすなど、適切な食事計画でコントロールできますのでご安心ください。
・また、非常に低い確率ですが、手術と麻酔に伴った合併症(出血、呼吸困難、血圧低下など)が発生する可能性があります。
当院の手術の流れ
前日の夜まではご飯をあげても問題ありませんが、当日は絶食した状態で午前中にご来院ください(少量のお水は与えても大丈夫です)。
また、お預かりする際は緊急連絡先と絶食の有無を確認いたします。
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術前検査(血液検査、レントゲン)を行い、異常がなければ手術に移ります。
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手術
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問題なく手術を終えた場合は、当日の夕方から夜にはご帰宅できます。
当日の夜はお水だけを与え、翌朝から食事を与えるようにしてください。
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10~14日後に再度ご来院いただき、抜糸をして治療は終了です。
術後のトラブル
術後に、「術後服」の着用やエリザベスカラーを付けてお返しします。
傷口が汚れてしまったり、気にして舐めてしまう場合はお早めにご相談ください。
下痢や嘔吐、食欲不振といった異常が現れた場合は、術後のストレスや抗菌剤の副作用などが考えられますので、一度当院にご連絡ください。
その他にも、痛がる、元気がない、出血があるといった問題があれば、獣医師までご相談ください。
豊田市で動物病院をお探しの方はダイゴペットクリニックへお越しください。(岡崎市、日進市、名古屋市名東区にも分院があります。)
また、ダイゴペットクリニックでは1月~3月12日まで冬の健康診断キャンペーンの実施をしています。ご予約受付中ですので、ご希望の方はご連絡ください。
(豊田中央医療センターと岡崎大和院では平日のみの実施、日進オハナ院と名古屋名東院では平日と土日祝で実施しています。)
※記事作成当時のエビデンスに基づくもので最新のものと異なる可能性があります。