鳥の飼育方法について|性格や習性にあわせて飼育することが大切
鳥を飼育するうえでそれぞれの鳥にとって快適な環境や注意点などをご存じでしょうか。同じ鳥でも、性格は社交的なのか神経質なのか、大きさも文鳥のように小さいものなのか、オウムのように大型のものなのか、それぞれの特徴によって適切な飼育方法は異なります。
今回は鳥についての実際の飼育方法を解説していきます。今回の内容をご自宅で飼育している種類に当てはめてみて、飼育方法を見直すきっかけや参考となれば幸いです。
目次
鳥の習性を考えた飼育
飼育方法を考えるうえで、鳥が元々もっている習性を考慮することはとても重要です。
例えば、インコやオウムの仲間は賢く社交性があるため、ケージの中におもちゃを入れることで、退屈さを軽減できます。ジュウシマツは群れで生活するため、一羽ではなく複数羽をお迎えすることも検討しましょう。一方で、カナリアのように警戒心が強く自立している鳥では、一羽で飼育した方がよい場合もあります。
ケージの適切な大きさ
鳥は空を飛ぶ動物のため、広いケージの方がよいことはイメージできるかと思います。しかし、日ごろの掃除の手間や設置のスペースなどもあるので、1つ目安として翼を広げても接触しない広さを確保することがおすすめです。
ただし、複数羽を1つのケージで飼育している場合は、その数に合わせて広くしてあげる必要があります。
またケージが狭くて中で十分に運動できない場合は、室内に放してあげるとよいでしょう。その際は外に逃げないように注意しましょう。
ごはん入れ・水入れ
ごはん入れの種類は、鳥の大きさにあわせて調整する必要があります。
大きすぎる容器の場合は鳥が入ってしまい、ごはんが汚れてしまう可能性があります。一方で、小さすぎる容器の場合は十分な量のごはんが入らないこともあります。しかし小さめの容器の場合は、こまめにごはんを補充できるため、常にきれいなごはんをあげられるのでおすすめです。
水入れは、ケージの壁にかけるタイプを採用すると、交換しやすく衛生的です。
飼育時の温度・湿度
鳥の体温は約42℃程度と高く、寒い環境が得意ではありません。様々な保温器具が市販されているので、それらを利用して温めてあげる必要があります。その際、ケージ内をまんべんなく温めるのではなく部分的に温めてあげると、鳥が自ら移動することで体温調節できるようになります。
部屋に放すタイミング
鳥が活動する時間帯(主に日中)に部屋に放してあげて適度に運動させてあげると、ストレスの軽減や病気の予防にもつながります。
その際は、部屋のものを誤食されないように注意しましょう。紐、布、ビニールなどの異物の誤食や他にも金属、観葉植物の誤食は中毒を引き起こすので気をつけましょう。
重金属を誤食した場合、鳥(特にオウムやインコ)は哺乳類よりも中毒になりやすいです。固いものを飲み込む習性や光るものに興味をもつことがあるため、注意が必要です。
部屋にある重金属の例はこちら
まとめ
鳥は犬や猫などの哺乳類とは違った構造・機能をもっているため、思わぬことがストレスになったり、病気を招いたりする危険性があります。まずはご自身で飼育している種類の特徴や習性をよく理解して、より快適にすごしてもらえるように環境を整備していきましょう。
鳥の品種に関しては下記の記事でも解説しています。
・ペットとして長く親しまれている|鳥の品種について
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