CLINICAL DEPARTMENT

診療科別

DAIGO PET CLINIC

犬と猫を多頭飼いする際の注意点とポイント

動物好きな人なら、複数のペットを同時に飼う「多頭飼い」に憧れる人も多いのではないでしょうか?犬や猫同士が仲良くじゃれあい寄り添いあって寝る姿は、微笑ましく、飼い主様を幸せな気持ちにさせてくれますよね。

しかし、複数の動物たちと一緒に暮らすのは、楽しいことばかりではありません。
特に犬や猫のように、異なる種類の動物を同時に飼う場合、それぞれの動物の習性を理解し、ペットたちが安心して過ごせる環境を準備してあげることが大切です。

今回は、多頭飼いを成功させるためのポイントについて解説します。

多頭飼いを行う前に考えるべきポイント

多頭飼いを始める前に、まずは十分な生活空間を確保できるか確認しましょう。ペットが増えると、ケージを置くスペースだけでなく、トイレや食事、遊びのためのスペースも広く確保しなければなりません。
お互いが邪魔されることなく、安心して食事を摂ったり休んだりできる環境を作ってあげましょう。

特に猫では、「猫の数+1個」以上のトイレを設置することが推奨されています。トイレが少ないと、弱い猫がトイレを使えず膀胱炎になることがありますので、事前に十分な数のトイレを用意するようにしましょう。

 

犬と犬を一緒に飼う場合のポイント

犬は社会性の高い動物です。複数の犬を飼う場合、犬たちの相性を考慮しましょう
可能であれば、新しい犬を迎え入れる前に先住犬に何度か会わせ、お互いの反応を確認するとよいでしょう。また飼い始めた後も、いきなり同じ部屋で生活を始めるのではなく、犬たちのペースに合わせて少しずつお互いの距離を縮めるようにしましょう

 

猫と猫を一緒に飼う場合のポイント

猫は単独行動を好む性質にあるため、多頭飼いには注意が必要です。
犬と同様に、徐々にお互いに慣れさせることが重要ですので、すぐに直接対面させるのではなく、まずはお互いの臭いのついたタオルを交換したり、ドアや柵越しなど段階的に接触させたりするとよいでしょう
また猫は隠れることで安心感を得る動物です。個々に隠れられる場所を確保してあげましょう。

 

犬と猫を一緒に飼う場合のポイント

犬と猫を一緒に飼う際は、両方の動物の性格や習性の違いを理解することが必要不可欠です

初めて会わせるときは、柵越しに対面させるなど、安全な距離を保ちながら少しずつ接触させるようにしましょう。特に犬が興奮して飛びかかってしまうと、猫は強い恐怖心を抱きます。リードで繋ぐなど、犬の行動を制御できるようにしておくとよいでしょう。

また、注意が必要なのは食事です。犬と猫では求める栄養素が異なるため、犬には犬の、猫には猫のフードを与えるのが望ましいものの、互いのフードを食べてしまうこともあります。食事場所を分けて、それぞれのフードを食べられるように工夫しましょう。

 

まとめ

多頭飼いを成功させるには、ペットたちの性格や習性を理解し、それに合わせて事前にしっかりと準備をすることが重要です。計画的に少しずつ対面させ、徐々にお互いに慣れさせましょう。またどんなに仲が良くとも、個別にリラックスできる環境を用意することが重要です。

ペットたちのニーズを理解し、楽しい多頭飼いライフを満喫しましょう。

 

新しく犬や猫をお迎えしたら読んでいただきたい記事はこちらから
子犬を迎えた方へ
犬と猫の来院時に気をつけること
犬と猫の混合ワクチンについて
犬と猫の室内室温設定について

 

■愛知県の豊田市、岡崎市、日進市、名古屋市名東区で動物病院をお探しの方はダイゴペットクリニックへお越しください!
豊田中央医療センターの病院案内ページはこちら
岡崎大和院の病院案内ページはこちら
日進オハナ院の病院案内ページはこちら
名古屋名東院の病院案内ページはこちら

 

※記事作成当時のエビデンスに基づくもので最新のものと異なる可能性があります。