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DAIGO PET CLINIC

エキゾチックアニマルの投薬方法について

エキゾチックアニマルとは、一般的に犬・猫以外の伴侶動物のことを指します。
今回はその中でもウサギ、ハムスター、鳥類、フェレット、モルモットに対して、ご家庭で飲み薬を与える際の投薬方法についてお話しします。

<ウサギ>

ウサギは神経質で臆病なため、投薬に対して抵抗し、薬剤を吐き出してしまうこともあります。
シロップや水に溶かした粉薬をシリンジやスポイトに入れ、口の脇から優しく流し込むようにして投与します
その際は、ウサギの身体をタオルで包み込んであげると、安心して暴れにくくなります。

<ハムスター>

粉薬を直接食餌に振りかけることで投与する方法
 食餌と一緒に飲み込んでくれる子もいます。

シロップや水で溶かした粉薬を直接口の中に滴下することで投与の方法
 病気にかかって食欲が低下していたり、食餌をえり好みしたりする子に有効です。
 直接投薬する際は、片手で背中の皮膚を軽くつかんで固定し、もう片方の手でシリンジやスポイトを持って 滴下します。

<鳥類>

シロップや水で溶かした粉薬を給水ボトルに入れる投与する方法

直接口の中に滴下することで投与する方法
 直接投薬する際は、頭が動かないように人差し指と中指で顎のあたりをつかんで固定し、残りの指で背中か ら全体を軽く包み込み、もう片方の手でシリンジ やスポイトを持って滴下します。

<フェレット>

シロップや水で溶かした粉薬を直接口の中に滴下することで投与する方法
 その際は、片方の手で背中から首にかけての皮膚をつかみ、もう片方の手でシリンジやスポイトを持って少 しずつ滴下すると、舐めながら飲み込んでくれます。

フェレットの好きなサプリメント(ニュートリカルやフェレットバイトなど)に混ぜると、自分で舐めることもあります

<モルモット>

シロップや水で溶かした粉薬をシリンジやスポイトに入れ、口の脇から優しく流し込むようにして投与します
その際は、モルモットの身体をタオルで包み込んであげると、安心して暴れにくくなります。

まとめ

エキゾチックアニマルは神経質な動物が多く、投薬によってストレスを感じ、体調を崩してしまうことがあります。
また、うまく保定できずに暴れると、思わぬケガをしてしまうこともあります。
投薬の際には十分に注意し、無理をしないようにしましょう。
わからないことや不安なことがあれば、お気軽に獣医師までご相談ください。

 

ダイゴペットクリニックでは普段のエキゾチックアニマル診療に加えて、定期的にエキゾチックアニマル専門医による特別診療を行っています。

普段飼っておられるウサギ、フェレット、ハムスター、ハリネズミ、小鳥、爬虫類(トカゲ・ヘビその他)、両生類(カエルその他)などのペットで、ご心配な点がありましたら是非診察にお越しください。

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※記事作成当時のエビデンスに基づくもので最新のものと異なる可能性があります。