CLINICAL DEPARTMENT

診療科別

DAIGO PET CLINIC

犬の薬用シャンプーについて

薬用シャンプーとは、皮膚の乾燥・べたつき・かゆみを抑える成分や殺菌成分を含んだシャンプーを指し、一般的に皮膚のトラブルを抱えた犬の治療に使用されます

製品ごとに配合されている成分が異なるため、皮膚の病気の原因を探り、それに合ったものを選択することが重要です

今回は、薬用シャンプーの特徴とともに、その種類と選び方についてもご紹介します。

種類・選び方

薬用シャンプーはさまざまなメーカーから販売されています。
しかし、皮膚トラブルの原因を特定しないまま使用すると適切な成分を含まない製品を選んでしまい、求める効果を発揮できない可能性もあります

動物病院で獣医師に皮膚をチェックしてもらった後に、適切なシャンプーを選んでもらうのがおすすめです。
シャンプーの効能は成分に注目しましょう。

・殺菌成分:ポビドンヨードやクロルヘキシジン、ミコナゾールなどが配合され、膿皮症(細菌)やマラセチア皮膚炎(真菌:カビ)に効果を発揮します。
一方で、外用薬(塗り薬)や飲み薬など、薬用シャンプー以外にも治療の選択肢があります。
シャンプーの参考例:マラセブシャンプー(クロルヘキシジン+ミコナゾール)。

・止痒(かゆみ止め)成分:オーツ(カラス麦)由来のたんぱく質などが配合されています。
乾燥を抑えて、かゆみを和らげる作用が期待できます。

・保湿成分:皮膚角質層の成分であるセラミドや、天然保湿成分のヒアルロン酸などが含まれます。
乾燥した皮膚角質層に潤いをもたらし、皮膚のバリア機能の改善に貢献します。

・角質溶解成分:イオウやサリチル酸といった成分を含みます。
脂漏症や寄生虫性皮膚炎などによって蓄積した角質や皮脂を取り除き、皮膚ターンオーバー(新陳代謝により入れ替わること)の異常を改善する作用が期待できます。
シャンプーの参考例:サルファ・サリチル酸シャンプー(イオウ+サリチル酸)、カニマールワン(二硫化セレン)。

最後に

製品ごとに価格や使用方法、成分は異なるため、どの種類がよいのかわからないときには、お気軽に獣医師までご相談ください。
また、当院にはトリミングサロンが併設されており、病気だけでなく普段のケアを総合的にサポートしています。
薬用シャンプーだけでなく、犬の皮膚・被毛のケアについて悩んでいる飼い主さんがいらっしゃいましたら、トリマーまでお声がけください。
ダイゴぺットクリニックは2023年2月より皮膚科特別診療を実施予定です。詳細決定次第お知らせいたします!

豊田市で動物病院をお探しの方はダイゴペットクリニックへお越しください。(岡崎市、日進市、名古屋市名東区にも分院があります。)
また、ダイゴペットクリニックでは1月、2月に冬の健康診断キャンペーンの実施を予定しています。ご予約受付中ですので、ご希望の方はご連絡ください。
(豊田中央医療センターと岡崎大和院では平日のみの実施、日進オハナ院と名古屋名東院では平日と土日祝で実施しています。)

※記事作成当時のエビデンスに基づくもので最新のものと異なる可能性があります。