犬や猫の介護について|年齢を重ねた動物との向き合い方
近年、獣医療の発達に伴い、犬や猫の寿命は飛躍的に伸びました。愛する動物たちと長く一緒に過ごせることは喜ばしいことですが、その反面、年齢を重ねたことによるさまざまな病気や障害に悩まされることも増えています。
シニア期の動物たちに少しでも健やかな生活を送ってもらうためにも、介護に関する知識は必要不可欠です。
この記事では、動物の介護のポイントや、年齢を重ねた犬や猫との向き合い方について解説します。
目次
年齢を重ねていくとどうなるのか
年齢を重ねると、犬や猫たちは人間と同じように足腰が弱くなり、日常生活が不自由になります。また視覚や聴覚、嗅覚などが衰えるため、身の回りで何が起こっているのかわからなくなり、不安を感じやすくなります。
近年では、犬や猫でも認知症を発症することが知られるようになりました。認知症になると、家の中で迷子になったり、生活リズムが崩れたりします。
介護が必要なタイミング
愛犬や愛猫が年をとってきたら、介護の準備を始めましょう。
以下のような様子が見られた場合、介護が必要なサインかもしれません。
・歩行の様子が変わった
・段差を越えられなくなった
・何もないところで転ぶ
・ご飯を食べにくそう/水が飲みにくそう
・粗相が増えた
・夜鳴きをする
・昼間に寝ていることが増えた
どのような介護が必要なのか
必要とされる介護は、犬や猫によりさまざまです。
まず、足腰が弱って歩きにくそうな場合は、段差をなるべ無くすか、ステップを設置する、床が滑りにくくなるようマットなどを敷くとよいでしょう。
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ご飯を食べにくそうにしている場合は、筋力低下や歯が抜けるなどで噛む力が衰えていたり、消化器官の働きも低下している可能性が高いです。その場合、食べ慣れているフードをぬるま湯でふやかしたものや、ウェットフードなどを選択してあげると良いです。
また、食器の位置が低いと首や肩回りが疲れてしまうため、前かがみにならずに食べられるように食器の高さを調整するのも効果的です。
そして、粗相をしてしまう場合は、トイレの配置を見直し、数を増やすなどの工夫が必要です。
運動の習慣を無くすと筋肉があっという間に落ちて、寝たきりになってしまうリスクがあります。足腰が弱くなってきてもできる限り体を動かせるように、家の中を歩かせたり、サポートしていきましょう。
このように、愛犬・愛猫の状態に合わせて介護の内容を考えることが大切です。
飼い主様が向き合う上で必要なこと
高齢の動物と暮らす上で、介護は避けては通れない道です。動物の介護について正しい知識を持ち、将来の介護に備えましょう。
また、老犬や老猫の介護は飼い主様にとっても負担が大きいと感じるかもしれません。介護に疲れた時は周囲を頼ることも大切です。
愛犬、愛猫が元気なうちから、ペットシッターや老犬老猫ホームなどを調べておき、いざという時に利用できるようにしておきましょう。
そして、日頃から愛犬・愛猫の状態をよく観察し、いち早く体調の変化に気づくことも重要です。
まとめ
人間と同じように、シニア期の動物たちはさまざまな不調を抱えるようになります。長年連れ添ってきた動物たちに最期まで快適に暮らしてもらうためにも、介護の知識は必要不可欠です。
早期発見を心がけ、動物の気持ちに寄り添うことで、シニア期の愛犬・愛猫との暮らしをより良いものにできるでしょう。
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