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犬や猫のうんちの色や形が変?|うんちでわかる健康状態

愛犬や愛猫が毎日元気に過ごすためには、健康なうんち(便)の排泄がとても大切です。
もしうんちが出ていない、またはいつもと違う様子が見られたら、「何か体調が悪いのかな?」と心配になりますよね。

普段は当たり前のことのように感じてしまいますが、毎日しっかりと正常なうんちが出ていることは、健康のバロメーターになります。だからこそ、普段からうんちの様子をしっかりと観察することが、健康管理には欠かせません。

今回は、健康なうんちと異常なうんちの違いや、毎日の観察のポイント、そしてご家庭でできるケアの方法についてわかりやすく解説します。

正常なうんちの特徴

犬や猫の正常なうんちは、食べ物や体の大きさによって多少異なりますが、基本的には次のような特徴があります。

・形状楕円形や細長い筒状で、しっかりと形を保っています。少し触ったくらいでは崩れません。

・色濃い茶色をしているのが理想的です。

・回数1日に1~2回ほど排泄するのが一般的です。

健康なうんちの特徴を示すイラスト。楕円形や細長い筒状のうんちが描かれ、犬と猫が『ちょんっと触っても形が崩れないよ!』と話している。

もし形や色、回数に大きな変化があったときには、体調のサインかもしれませんので、しっかり観察してあげましょう。

 

異常なうんちのサインと注意点

愛犬や愛猫のうんちに異常が見られるときは、色や硬さ、臭いなど、さまざまなサインが現れます。普段からうんちの様子を確認して、次のような変化がないかチェックしてみましょう。

<色の変化>

・黒色(海苔のような色):胃や小腸など、上部消化管で出血している可能性があります。

・赤色:大腸や直腸など、下部消化管での出血が考えられます。

・黄色膵臓などの臓器に異常があるかもしれません。

 

<硬さの異常>

・柔らかい(下痢):一時的なストレス食べ過ぎが原因のこともありますが、場合によっては消化管の重大な病気や、消化管だけでなく肝臓や膵臓など他の臓器に問題がある場合もあります。

下痢についてはこちらから

・硬い(便秘):便秘が続くと食欲不振やお腹の張り、元気がないといった症状が出ることもあります。

 

<粘液や血液、異物の混入>

・粘液が混ざっている場合腸(特に大腸や直腸)の粘膜が炎症を起こしている可能性があります。腸内環境の乱れや感染症、フードの合わない成分が原因かもしれません。

・血液が見られる場合:うんちが赤っぽい場合は、消化管の下部(大腸や直腸)で出血していることが考えられます。黒っぽい血が混ざる場合は、上部消化管(胃や小腸)の出血の可能性もあります。

・異物が混ざっている場合:小さなおもちゃや食べてはいけない物を誤飲・誤食した可能性があります。場合によっては、腸閉塞などの危険な状態につながることもあります。

誤飲についてはこちらから

 

<臭いの変化>

・消化不良のサイン:食べ物がうまく消化・吸収されていないと、腸内で異常発酵が起こり、強い臭いになることがあります。

・腸内環境の乱れ:腸内の悪玉菌が増えているときにも、臭いがきつくなることがあります。特に、下痢や軟便を伴う場合は、腸内バランスの乱れが考えられます。

・食べ物やおやつの影響新しいフードやおやつに変えた直後であれば、体が慣れていないだけの可能性もあります。この場合、数日から1週間ほどで落ち着くことが多いです。

 

生活習慣とうんちの関係

愛犬や愛猫のうんちの状態は、毎日の生活習慣と深く関わっています。

食事内容
フードの種類が愛犬・愛猫の体質に合っていないと、消化不良を起こして下痢につながることがあります。特に、急にフードを切り替えると腸内環境が乱れやすく、便の状態が不安定になることも。
新しいフードに変更する際は、今までのフードに少しずつ混ぜながら、1週間ほどかけてゆっくり切り替えるのがおすすめです。

フードの選び方についてはこちらから

 

水分摂取量
水分を多く摂り過ぎると、便が柔らかくなり下痢をしやすくなります。反対に、水分が不足すると便が硬くなり、便秘につながることもあります。
特に、急に飲水量が増えたり減ったりした場合は、病気のサインかもしれませんので注意が必要です。

 

運動量
適度な運動は、腸の動きを活発にしてくれます。体を動かすことで消化もスムーズになり、下痢や便秘を予防することができます。
お散歩や遊びの時間をしっかり確保して、健康的な生活をサポートしましょう。

 

ストレス
周りの環境の変化や大きな音、新しい家族や来客など、愛犬・愛猫がストレスを感じるシチュエーションはたくさんあります。ストレスがかかると自律神経が乱れ、消化機能にも影響が出て下痢を起こしやすくなります。
安心できる環境づくりを心がけて、リラックスできる時間を作ってあげることが大切です。

 


服用している薬・サプリメントによっては便の色が黒っぽくなるなどの変化が出ることがあります。

 

観察のコツと記録方法

観察するときは、うんちの色、量、硬さ、臭い、混入物の有無などをチェックしましょう。また、排泄の頻度も重要なポイントです。普段と比べて回数が増えたり減ったりしていないかも確認してみてください。

うんちの状態を記録しておくと、異変が起きたときにすぐに変化に気づくことができます。記録方法は、手帳にメモをしたり、カレンダーに印をつけたりと、ご自身に合った方法で大丈夫です。
最近では、スマホで写真を撮って記録できる健康管理アプリもあり、過去の状態と見比べることができてとても便利です。

特に、動物病院を受診するときに記録があれば、先生に正確な情報を伝えやすくなり、診断にも役立ちます。「いつもと違うかも?」と感じたときには、写真を撮っておくと後から見直せるのでおすすめです。

 

日常ケアのポイント

愛犬や愛猫のうんちは、日々の生活環境と深くつながっています。健康なうんちを保つためにも、普段の生活を見直してみましょう。
愛犬・愛猫にあったフードを選ぶ、毎日適度に運動させる、ストレスがないように飼育環境を整える、といったことを意識してみましょう。

こうした日常のケアを続けることで、愛犬・愛猫の体調を安定させ、健康なうんちを維持することができます。日々の小さな積み重ねが、元気な毎日につながります。

 

まとめ

うんちは、愛犬・愛猫の健康状態を教えてくれる大切なサインです。普段からうんちの色、量、硬さ、臭い、混入物の有無をチェックすることで、体調の変化にいち早く気づくことができます。

特に、うんちの異常は病気の早期発見・早期治療につながります。見た目や臭いがいつもと違ったり、排泄の回数に変化があったりした場合は、体調不良のサインかもしれません。思わぬ病気が見つかることもあるので、少しでも気になることがあれば、早めにご相談ください。

 

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※記事作成当時のエビデンスに基づくもので最新のものと異なる可能性があります。