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自宅でできる犬と猫の採尿方法|愛犬・愛猫の健康を守る

尿は愛犬、愛猫の健康状態を把握する上で重要な指標となります。
尿検査は、膀胱炎や尿石症などの泌尿器系疾患の診断だけでなく、糖尿病や肝臓の病気など、他の多くの健康問題を特定するのにも役立ちます

しかし、動物病院で「尿検査のために、お家で採尿してきてください」とお願いすると、多くの飼い主様は、犬や猫からどのようにして尿を採取すれば良いか戸惑うこともあるかと思います。

この記事では、自宅で犬と猫の採尿を行う方法を、わかりやすく解説します。

健康診断についてはこちらで解説しています

採尿において考慮すべき点

採尿前の準備
採尿を成功させるためには、適切な準備が必要です。
まず、愛犬や愛猫がリラックスしている時間帯を選び、採尿に使用する器具を事前に準備しておくことが重要です。
採尿キットや清潔な容器、手袋などを用意し排尿しやすい環境を整えましょう

適切なタイミングの選択
犬や猫が尿を排泄するタイミングは、個体によって異なります。
犬の場合、散歩の際や外出から戻った直後など、特定のルーチンに従って尿を排泄することがあります。猫の場合はトイレの使用後が最適なタイミングです。
愛犬、愛猫の習慣を観察し、最適なタイミングで採尿を試みましょう。

 

犬の採尿方法

トイレで採尿する方法
トイレで排尿をする習慣がある場合は、トイレに敷いているペットシーツを裏返しにしておくことで、尿を容易に採取できます。ペットシーツの裏面は撥水性であるため、尿を吸収せずに表面に留められます。
また、ペットシーツの上にラップやビニールを敷いておくのも、採尿を容易にする有効な方法です。

直接採尿する方法
散歩中や家の中で犬が排尿を始めたら、市販の採尿器具(ウロ・キャッチャー)や紙コップを使って直接尿を受け止めます
小型犬の場合は、紙コップの高さを切って調整すると、尿を採取しやすくなります
ウロ・キャッチャーは動物専用の採尿器具で、採尿後にスポンジを絞って尿を採取します。

 

猫の採尿方法

トイレで採尿する方法
猫のトイレの砂をなるべく減らし、尿が砂に吸収されずに残るようにします
トイレが汚れていると、検査結果に影響が出る可能性があるため、採尿前にはトイレをきれいにしておくことが大切です。
2段式のシステムトイレを使用している場合、下段のペットシーツを取り除くか、ペットシーツを裏返しにしておくことで、溜まった尿を採取できます。
また、犬の場合と同様に、トイレにビニールを敷いてその上に排尿をしてもらう方法もあります。

直接採尿する方法
猫が排尿をしている最中に、後ろから紙コップや採尿器具(ウロ・キャッチャー)を使用して尿を受け止めます。

 

採尿したら速やかに動物病院へ

尿の適切な保管方法
採取した尿は、可能な限り早く動物病院に提出するようにしましょう。
しかし、すぐに検査に提出できない場合は、尿を冷蔵庫で保管し、採取後2時間以内に検査に提出することが推奨されます。長時間放置すると尿の成分が変化し、検査結果に影響を与える可能性があります。

尿の検査に持っていく際の注意点
採取した尿は清潔な容器に入れ、しっかりと蓋を閉めて持参してください。容器には混同を避けるために、採取日時と愛犬、愛猫の名前を記入してください。
容器は、動物病院でもお渡しできます。

 

難しい場合は動物病院での採尿も選択肢に

自宅での採尿方法を紹介しましたが、すべての飼い主さんがうまく採尿できるわけではありません。中には、採尿しようとすると排尿をやめてしまう子もおり、採尿がストレスになることもあります

大切なのは、飼い主さんも愛犬や愛猫も無理をしないことです。採尿は動物病院でも可能ですので、難しい場合は無理せず獣医師やスタッフに相談しましょう。

 

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犬のフィラリア症について|毎年、確実に予防することで命を守れます
治療法は存在しないので予防が重要!|狂犬病のワクチン接種について

 

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※記事作成当時のエビデンスに基づくもので最新のものと異なる可能性があります。