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犬や猫の耳掃除について|自宅で簡単ケア!頻度と注意点は?

みなさんは、愛犬や愛猫の耳の中をしっかり見たことがありますか?実は、しっかりと見たことがある方は、意外と少ないのではないでしょうか。

犬や猫の耳の中は湿気がこもりやすく、雑菌が繁殖しやすい環境です。そのため、耳の病気を予防するためには、定期的な耳掃除が欠かせません。

今回は、犬や猫の耳掃除の重要性、適切な頻度や方法、そして家庭での注意点について解説します。

耳掃除の重要性

耳掃除は、耳垢の蓄積を防ぎ、耳の健康を維持するために欠かせないケアです。耳垢は自然に生成されるもので、本来は耳を保護する役割を持っていますが、過剰に溜まると耳道が炎症を起こし、感染の原因になることがあります。

定期的に耳掃除を行うことで、耳垢の過剰な蓄積を防ぎ、愛犬や愛猫の耳の健康を守ることができます。

 

耳掃除の適切な頻度は?

耳掃除の頻度は、犬や猫によって異なりますが、一般的には月に1〜2回が目安とされています。特に、耳が垂れている品種やアレルギーを持っている場合や、耳のトラブルを繰り返す場合には、より頻繁なケアが必要です。

また、耳の中に異常な臭いや汚れが見られる場合や、頻繁に耳を掻く、頭を振るなどの行動が続く場合は、月に1~2回以上の耳掃除が必要になることがあります。

耳掃除を怠ると、外耳炎など耳のトラブルのリスクが高まります。外耳炎の治療にも耳掃除が欠かせませんが、普段から耳掃除に慣れていない子にとっては、耳に触られることが大きなストレスになることがあります。

ただし、耳掃除のしすぎには注意が必要です。あまりにも熱心に耳掃除を行うと、逆に耳の内部を傷つけてしまい、炎症を引き起こす原因になることがあります。

 

耳掃除の適切なやり方

①準備
綿棒やガーゼ、動物用の耳掃除液を用意します。

②耳の検査
まず、耳の内部を目視で確認し、赤みや耳垢がないかをチェックします。

③清掃
ガーゼや綿棒に耳掃除液をつけて、耳の入り口をやさしく拭き取ります。このとき、綿棒を耳の奥に入れると、犬や猫が動いた際に危険ですので、綿棒は耳の手前側だけで使用しましょう。

④拭き取り
最後に、清潔なガーゼで余分な液をやさしく拭き取ります。

耳掃除後は、耳が赤くなっていないか、痛がる様子がないかを確認しましょう。もし耳が腫れていたり、異常な分泌物が見られたりする場合は、すぐに獣医師にご相談ください。

ダイゴペットクリニックでは耳専用の洗浄液も取り扱っています。購入をご希望の方はお気軽にお問い合わせください。

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ご家庭での注意点

耳掃除はとてもデリケートな作業です。耳に触られるのが苦手な犬や猫も多いため、嫌がる場合は無理せず、できる範囲で行うことが大切です。
無理に耳の奥まで掃除しようとすると、耳を傷つけてしまい、かえってトラブルを招くことがあります。

ご家庭での耳掃除が難しい場合でも、耳を定期的に観察することを心がけてください。もし異常が見られた際は、早めに獣医師に相談することをおすすめします。

 

まとめ

適切な耳掃除は、犬や猫の健康を守るうえでとても大切です。家庭で定期的に耳のケアを行うことで、耳のトラブルを防ぎ、愛犬や愛猫が快適に過ごせるようにしましょう。
もし耳掃除の際に何か異常を感じた場合は、早めに当院へご相談ください。

 

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※記事作成当時のエビデンスに基づくもので最新のものと異なる可能性があります。